上越市の魚住かまぼこ店(田村博店主)は9日から、新商品「うんまいイカ」を発売する。イカ丸ごと1匹に味付けしたすり身と刻んだイカゲソを詰めたもので、カレー味とチーズ味の2種。1個378円(税込み)。同店やインターネットで購入できる。
同店の「コロナに負けない心と体を 応援企画」第17弾。うまいの上越市方言「うんまい」と「イカ」を掛けた名前で、イカを一度蒸し、中にすり身を詰めてから再び蒸して仕上げた。子どもから高齢者まで食べられ、イカに負けないパンチのある味付けを目指し、1年半かけて開発した。
8日にお披露目会が開かれ、会員や近隣住民など約10人が参加。試食では「お酒とはチーズ味、おかずならカレー味」「イカが高騰する中で値段が手頃」「野菜とあえるなど、副菜にも利用できる」など、さまざまな意見が出た。
田村店主によると、昨年のコロナ禍から観光バスの来店がなく、キッチンカーが出店するイベントも中止になるなど、かつてないほど厳しい状況に。一方で、応援企画で開発された飲むかまぼこ「かまナイス」は全国から問い合わせが寄せられるなど、大きな反響があったという。
コロナ禍やこれからの暑い時季、栄養たっぷりのイカを食べて乗り切ってほしいとの思いを込めた新商品。「県内で唯一の『完全石臼練り』かまぼこ店の伝統を伝える一方、『おいしくて楽しい、楽しくておいしい』をテーマに、新商品を作っていきたい」と田村店主は思いを語った。