長崎県西海市大瀬戸町沖でタコ漁がピークを迎えている。同町福島郷の漁港では8月下旬まで水揚げの光景が続く。
漁期は4月1日から9月30日までで最盛期は6月。大瀬戸町漁協では16隻が五島灘の水深60メートル前後の海域で操業。漁協によると、ここ数年の水揚げ量は年間50トン程度という。
この時期、漁師たちはタコが岩に隠れる習性を利用した「タコつぼ」を漁場に沈めている。早朝からつぼを引き揚げてタコを捕獲。漁港に戻るとすぐに氷水で締めて鮮度を保っている。
県内の加工業者や水産市場などに出荷。漁港内の加工所では、同漁協が「ゑべす蛸」のブランド名で売り出しているゆでダコも製造し、漁協の他、直売所などで取り扱っている。
加工担当の宮崎祐輔さん(37)は「大瀬戸のタコは潮の流れが速い海域で育ち、肉厚で適度な歯応えが特徴。ゆで加減にも気を配っている」と話した。
タコ漁最盛期 ブランド「ゑべす蛸」も製造 西海・大瀬戸町漁協
- Published
- 2021/06/09 23:41 (JST)
- Updated
- 2021/06/10 23:50 (JST)
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