【全日本】宮原、青柳組がツインタワーズ下し世界タッグ王座V3 26日大田区で土井、羆嵐組を迎撃へ

防衛に成功して高々と手を上げた宮原(左)と青柳

全日本プロレス9日の後楽園ホール大会で、世界タッグ王者の宮原健斗(32)、青柳優馬(25)組が石川修司(45)、佐藤耕平(43)組の挑戦を退け3度目の防衛に成功した。

戦前はツインタワーズへの苦手意識から胃腸の不調を訴えていた青柳が意地を見せた。挑戦者組の集中砲火を浴びながらも、宮原のブラックアウト連射アシストで窮地を脱する。

リング上で石川と一騎打ち状態になった青柳は、なおも劣勢が続く。ランニングニーリフト、ファイヤーサンダー、スプラッシュマウンテンと立て続けに大技を浴びるが、脅威の粘りで3カウントは許さない。ならばと石川が狙ったジャイアントスラムを、起死回生のフロントネックロックで切り返し形勢逆転。最後はエンドゲームに移行して値千金のギブアップを奪ってみせた。

試合後のリング上には土肥こうじ(31)、羆嵐(30)組が登場。アルゼンチンバックブリーカーからのバックフリップという手荒い挑戦表明を受け、26日大田区総合体育館大会でのV4戦が決定的となった。

難敵撃破で自信を深めた青柳は「「見たか、ツインタワーズ倒したぞ。次は誰だ、大森北斗か?(注・違う) 面白ぇじゃねえか。ツインタワーズを倒したこの俺に何も怖いものはない。大森北斗、貴様の挑戦を受けてやる」と勘違いしたまま控室へ。さすがに宮原は次期挑戦者を把握したうえで「お前らの挑戦、受けてやろうじゃねえか。今の全日本プロレスはね、弱肉強食時代に入ってる。確実にだ。この俺だって気を抜いていたら忘れ去られるよ。大田区のカードがどうなるかと俺も思ってたけどね。彼らのすべてを受け止めてあげますよ。このスーパースターが」と迎撃宣言を繰り出した。

だが報道陣から質問がないことに気付くと「なんかありますか。この防衛した俺に質問は。…防衛した俺に質問はないのか? どうなってるんだ。マスコミ各社は。…おい! 質問を求めるレスラー、いたか過去に! 質問ないの? もういい。そんなに質問がないんだったら、記者会見を開く。しゃべり足りないぞ!」とすっかりスネて帰ってしまった。

基本的に話が通じない青柳と、必要以上にチヤホヤされたい宮原。なんとも取り扱いの難しいタッグ王者だ…。

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