【全日本】角界出身の双子・斉藤兄弟がデビュー「スケールの大きいプロレスを取れるレスラーに」

デビュー戦に臨む斉藤レイ(左)と斉藤ジュン

全日本プロレス9日の後楽園ホール大会で、大相撲出身の双子レスラー・斉藤ジュン(34)と斉藤レイ(34)がデビューを果たした。

学生時代を米国で過ごした2人は大相撲・出羽海部屋に入門し8年間活躍した。廃業後の20年12月に全日本プロレスの公開プロテストに合格していた。

この日のデビュー戦ではタッグマッチで大森隆男(51)、本田竜輝(21)組と対戦。兄のジュンがロングタイツ、弟のレイがダブルショルダーのコスチュームで登場した。ジュンが本田に対し突っ張りでコーナーに押し込むなど相撲のバックボーンを生かした戦いぶりを披露する。

さらに試合権がレイに移ると、相撲の立ち合いから兄弟でダブルのショルダータックルを大森に決める。さらに合体式のチョークスラムを狙うが、これを阻止されると形勢逆転を許す。最後はバックドロップからの逆エビ固めでレイが大森からギブアップを奪われデビュー戦を白星で飾ることができなかった。

小結の御嶽海(28)をはじめ出羽の海部屋の面々からエールを受けての初陣だった。ジュンが「最高に気持ちよかった」と汗をぬぐえば、レイも「緊張よりもうれしい気持ちの方が強かった」と初めてのリングを振り返った。

大森からも「超大型ド級新人だな、オイ」と高評価を受けた。ジュンは「スケールの大きいプロレスを取れるレスラーになりたい。一番でも多く勝てるように取り組みたい」と抱負。レイも「昔の外国人レスラーみたいにどんどん体を大きくしていろいろやりたい。後々はトップの先輩に対抗できるようになっていきたい。プロレスは、負けはしたけど、楽しかったです」と、精進を誓っていた。

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