横浜・緑区の農家と酒店の跡取り娘がコラボ 地元産玄米のビール 10日から限定発売

新商品を手にする石田さん(右)と佐藤さん(石田さん提供)

 クラフトビール醸造所「TDM1874Brewery(ブルワリー)」(横浜市緑区)が10日、地元産の「はるみ玄米」を使ったビールを数量限定で発売する。同区十日市場地区の農家と老舗酒販店の“跡取り娘”同士のコラボレーションで誕生したブランド「農×Beer(のびーる)」の第2弾。「すっきり爽やかな味わいを楽しんで」とアピールしている。

 醸造所を運営するのは、1874(明治7)年創業の酒販店「坂口屋」(同)。2016年11月にオープン、17年1月から醸造を開始した。ビール醸造設備のほか、飲食や物販のスペースを備えている。

 坂口屋の石田美寿々取締役(35)とタッグを組むのが、十日市場で先祖代々農業を営む「佐藤農園」の佐藤愛美さん(33)だ。

 ビール造りの工程で出たビールかすを引き取り、肥料として使用するといったつながりがある上、ともに3姉妹の長女で家業を継ぐ予定という2人。環境に優しく、地域活性化につながる取り組みを考える中でたどり着いたのが、同農園で栽培した農作物を使ったクラフトビール製造だった。

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