大相撲夏場所で勝ち越し、新十両昇進を決めた荒篤山(こうとくざん)関(27)が1日、横浜市役所に林文子市長を訪問した。市内出身の関取は22年ぶりで、荒篤山関は「やっと上がれてすごくうれしい」と喜びを語った。
出生地は母親の母国フィリピンで、12歳の時に来日。市立十日市場中学校(同市緑区)に入学した。卒業後に荒汐部屋に入門、2009年に初土俵を踏んだ。
荒篤山関は、相撲を始めたきっかけについて「父が相撲部屋に連れて行ってくれて、ちゃんこを食べた後、入りたいと思った」と振り返った。相撲は未経験だったが、技を覚えるのは早く、慣れない国での生活を持ち前の明るさで乗り切ってきたという。
林市長は「大変明るいニュース。活躍を期待し、これからも応援していきたい」とエールを送った。