声優・落合福嗣が念願のガンダムシリーズ初出演! 父に贈った粋なプレゼント

〝ガンダム愛〟を語る落合福嗣

空前の声優ブームの中、声優・落合福嗣(33)が夢を叶えた! 中学生のころから大のガンダムファンだった落合が、11日から公開される映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」でガンダムシリーズに初出演する。同じくガンダムファンである父・落合博満氏(67)の反応は…。

「閃光のハサウェイ」は、連邦軍とジオン軍の戦い(一年戦争)が描かれた最初のテレビシリーズ「機動戦士ガンダム」から、26年後の世界が舞台。アムロ・レイとともに戦ったブライト・ノアと、ミライ・ヤシマの息子であるハサウェイ・ノアが主人公で、福嗣はハサウェイの仲間であるレイモンド・ケインを演じている。

「サンデージャポン」(TBS系)、「世界一受けたい授業」(日テレ系)のナレーションや、アニメ「ましろのおと」(TBS系)の荒川潮役など、多数のレギュラーを抱える福嗣は、中学時代に「機動戦士ガンダム第08MS小隊」を見て以来、ガンダムの大ファン。それだけに「『閃光のハサウェイ』は絶対に映画館で見ようと思っていたので、出演が決まった時は〝うぉー〟となりましたね。どの作品もうれしいんですけど、ガンダムの世界の中に存在するキャラクターとして息をしたい、という目標があったので、この作品に出られるうれしさはひとしおでした」と大感激だ。

コロナ禍の影響で、映画の公開は当初予定されていた昨年7月から3度も延期。アフレコ現場でも徹底した感染予防対策が取られた。

「コロナ前なら出演者みんながスタジオに集まって、3本か4本あるマイクの前に入れ替わり立って収録していましたが、今は3人ぐらいの少人数で収録。健康調査票の記入、検温、消毒なども徹底して行われ、マイクとマイクの間もアクリル板やフィルムで仕切られています。うちの事務所の1年目の子に『昔のアフレコって、3本か4本あるマイクの前に10人以上が集まって録っていたんですよね。そんな時代があったんですね』って言われて、自分も年取ったなと思いました(笑い)」

コロナ禍の前と後では、収録風景もガラリと変わったという。

父で元中日ドラゴンズ監督の博満氏もガンダムの大ファンとして知られている。博満氏は「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」に登場するウイングガンダムゼロカスタムというモビルスーツがお気に入りだとか。福嗣がまだ学生だったころは博満氏、母親の信子さんと家族3人で「機動戦士ガンダム00」を見るのが週末の楽しみにもなっていた。

「父もガンダムが好きなので、(『閃光のハサウェイ』の)台本に日付と自分のサイン、そして『落合博満様へ』と書いてプレゼントしたんです。台本を人にあげるのは初めて。『お、ありがとう。(映画を見るのが)楽しみ』と言ってました」

〝オレ流〟も息子が出演するガンダム映画を心待ちにしている。

「(『閃光のハサウェイ』は)Vチェックも含めて10回は見ていますが、何度も見ても面白い。見応えがある作品です」と、福嗣は初参加のガンダム映画を猛アピール。さらに「この作品ではモビルスーツが市街地で戦った場合、どのような影響が及ぼされるのかといったことも緻密に描かれています。現実の世界にモビルスーツがあったら怖いだろうなと感じるはず。しっかりとした感染予防対策のもと、早く皆さんに大スクリーンで見てもらいたいです」と作品の魅力を力説した。

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