【全日本】宮原が“イケメン復活”宣言 「有吉ゼミ」放送後エゴサーチの屈辱晴らす

宮原(右)のドロップキックが石川の頭部にズバリ

全日本プロレスのエース・宮原健斗(32)が「イケメンレスラー」として復活する。

青柳優馬(25)との王者コンビで臨んだ世界タッグ王座のV3戦(9日、後楽園)では石川修司(45)、佐藤耕平(43)組と対戦。青柳が窮地に陥るも宮原がブラックアウトの連射で救出し、逆転勝利を呼び込んだ。試合後は土肥こうじ(31)、羆嵐(30)組の挑戦表明を受け、26日東京・大田区総合体育館大会でのV4戦が確実となった。

必勝の思いを強めた出来事が戦前にあった。5月24日放送の日本テレビ系「有吉ゼミ」の大食い企画に「イケメンレスラー」という触れ込みで出演。ところが放送後、女子レスラーばりに頻繁なエゴサーチを繰り返していた宮原の目に飛び込んできたのは、残酷な現実だった。

「エゴサーチは市場調査ですからね。そしたら『宮原じゃん』『イケメンじゃねえじゃん』とか…。そういう声が世間から上がりだしたってことは“メッキ”がはがれだしたんだろうな」と、思い出したくないことをわざわざ思い出してくれた。

「そんなこと言ったらプロレス界に本物のイケメンはいないでしょ。トータルバランスですから、勝負は」と身もふたもないことを言いだす宮原の持論は、レスラーのイケメン度合いはリング上の勢いに比例するということ。自信によって表情も変わるため「自分で言えば3冠ヘビー級王座を持ってV10を果たした時とか、そういう時はすごかったですから」と、自身のイケメン全盛期は2018年10月から20年3月までと分析する。

今後もメディアへの積極的な露出を熱望し「プロレスを知らない人にイケメンレスラーとしてかっこいいと思われなければ」と燃えるだけに、レスラーの魅力に直結するベルトを手放すわけにはいかない。「世界タッグを持ったまま3冠はやったことないので。今年中の目標ですね」。過去最高の輝きを手に入れるためにも、タッグ王座を守り続ける。

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