ICTで鳥獣被害対策 五島市が補正予算案発表

 長崎県五島市は9日、14日開会予定の定例市議会に提出する総額3億8900万円を減額する本年度一般会計補正予算案など議案31件を発表した。
 補正予算案は、情報通信技術(ICT)を活用した鳥獣被害対策事業として1600万円、音声ガイドアプリ「まるっと五島」を4カ国語表記に改修する事業費220万円など。本年度当初予算に計上していた鐙瀬( あぶんぜ )ビジターセンター再整備事業(4億1500万円)を前年度予算に組み替えたことなどから総額で減額となった。補正後の一般会計補正予算総額は304億3600万円(前年同期比13.6%減)。
 このほか、奈留島世界遺産ガイダンスセンターを新設する条例案や新市立図書館の工事請負契約などを提案する。元職員による在職中の窃盗事件に伴い、特別職の給与を野口市太郎市長が50%、久保実副市長が30%、7月から3カ月間減額する条例改正案も盛り込んだ。
 市議会議会運営委員会は9日、定例会の会期を14日から30日までの17日間とすることを申し合わせた。一般質問は17、18、21日の3日間で11人が登壇する予定。

© 株式会社長崎新聞社