雨の日キャンプでも焚き火は楽しめる!持ち物や着火のコツをご紹介

ようやく春がやってきたと思ったら、あっという間に梅雨入りして雨続き……。キャンプの予定を入れていたのに雨が降っているとガッカリしちゃいますよね。筆者は曇りや雨天が多い北陸在住。少しくらいの雨だったらキャンプを強行してしまいますが、焚き火は雨の日だとちょっとハードル高め。しかしコツさえ掴めば、雨でも焚き火は楽しめるんです。今回は雨の日キャンプでの焚き火についてポイントを追ってご紹介します。

雨天の焚火には「タープ」が重要!コットンやポリコットン製など難燃素材がベスト!タープガードも考慮

雨の日キャンプで焚火をするなら、欠かせないのがタープです。屋外で焚火をしようと思っても、薪が濡れてしまいなかなか着火できません。

筆者はすぐに止みそうな小雨であれば屋外で焚火をすることもありますが…実際のところ、時間も手間もかかって大変です。タープがあれば自分たちが濡れることもなく着火も簡単なので、快適に焚火を楽しめます。

そこで焚火をするためのタープとしておすすめなのが、難燃性の高い素材を用いたもの。

焚火をするとどうしても火の粉が飛んでしまうので、燃えやすい素材のタープだと穴が開いたり、火が燃え移って大火事につながったりするリスクもあります。

難燃性の高い素材のタープには、難燃剤を付着させたり、化学反応を起こして燃えにくくした糸を使用したりと、特別な加工を施してあります。

火の粉が飛んでも燃え移る可能性が低く、安心して焚火を楽しめます。ここでは焚火にぴったりな難燃性の高いタープの素材をご紹介します。

1.コットン生地

植物由来の優しいナチュラルな風合いが魅力のコットン素材。化繊と比べると火に強く、火の粉がついても燃え広がりにくいです。通気性が良く結露しにくいのがメリットですが、その分水には弱いため、長時間雨にさらすと浸水してしまうのが難点です。

水分を含んだままにしておくとカビが発生しやすいため、使用後はしっかり乾燥させてメンテナンスする必要があります。

【製品情報】
■ サイズ:約460cm×435cm

■ 重量 (本体): 約4.46kg

■ 収納バッグサイズ:約20×16×80cm
■ 素材 ・本体生地: コットン(表面撥水加工、防カビ加工)、パイピング部分:ポリエステル

■ 付属品 ・張り綱Φ6mm×1000cm長×2本、300cm長×4本 ・収納バッグ付属

※ポール・ペグは付属しておりません

2.ポリコットン生地

耐水性を重視するなら、ポリエステルとコットンを混合させた「ポリコットン生地」のタープがおすすめです。

ポリエステルは火に弱く焚火に不向きな素材ですが、火に強いコットンを混合することで双方のメリットを活かした素材になります。

コットンのみのタープに比べると軽量かつ水にも強く、雨天時の使用が多い方におすすめです。

【製品情報】
■サイズ:約W420cm×D420cm

■収納サイズ:約W55×D14×H14cm

■重量:約3.0kg

■最低耐水圧:350mm

■材質:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)

■付属品:ロープ、キャリーバッグ

3.難燃タープガード

「今持っているタープを使いたい」という方におすすめなのが、難燃タープガード。

タープの下に難燃性の布を取り付けることで、タープを保護して燃え広がるのを防ぎます。

雨が降ってきたときだけ取り付ければ良いので、新たにタープを買い足す必要がなく便利です。

しかし雨天時に長時間使っていると、ロープを伝ってシートに水が溜まってしまう場合があるので、高低差をつけて水を逃がしてあげる必要があります。

雨の日での焚き火をスムーズに行うポイント! 乾いた薪を多めに準備&高火力でイッキに着火

雨の日は湿気が多いので、いつもより焚火のハードルは高め。しかし準備を万全にしてコツを押さえれば大丈夫。ここでは、雨の日でもスムーズに着火できる焚火のポイントをご紹介します。

タープを高めに設置して焚火は小さく

タープ内で焚火をするときは、安全のためにタープは高めに設置しましょう。

難燃性の高い素材でも、火が近すぎると燃えてしまいます。なるべく熱から遠ざけられるよう、約3mを目安に高めに設置するのが鉄則です。

また焚火も、火の粉がタープに飛ばないようにできるだけ小さく保ちましょう。

乾いた薪を多めに用意する

現地調達ではなく家から薪を持っていく場合は、乾いた薪を多めに用意しましょう。

薪が湿っていると、薪の表面から水蒸気が上がり、火がつきにくくなります。着火の際も火口が濡れるとなかなか火がつかないので、枝で火口を覆い隠すように大量にかぶせましょう。

また雨の日の焚火は湿気で鎮火しやすいので、薪は十分な量を用意して、絶やさずに入れ続けます。

薪をそのまま地面に置くとすぐに湿ってしまうので、焚火の周りに置いて乾かしながらくべていくのがおすすめです。

多少湿った薪でも、割ったり、裂いたりすると内部は乾いていることも多いです。アウトドアナイフやナタでできる限り細かく割いて使いましょう。

以下の記事も大変参考になりますので要チェックですよ!!!

高火力で一気に着火する

雨の火の焚火の着火は、「高火力で一気に」がポイントです。

着火に時間がかかると、火口が水を吸い込んでより火がつきにくくなります。

新聞紙、小枝、着火剤など火付けをいつもより多めに用意して、ガスバーナーなどを用いて素早く火をつけます。火付けに火が付いたら、さらに火付けを足して火力を安定させてからメインの薪を入れましょう。

コツさえ掴めば意外と簡単!雨の日キャンプでも準備を万全にして焚火を楽しもう

今回は、雨の日キャンプの焚き火の必需品と着火のポイントをご紹介しました。これから梅雨に突入すると、「せっかくの休日なのに雨…」という日も多くなるはず。

雨の日キャンプでも、準備さえしっかりしておけば意外と楽しめます。いつもなら諦めていたという方も、今年の梅雨は雨の日キャンプでの焚火に挑戦してみてください。

雨キャンプの楽しみ方も併せてチェックしてくださいね。

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