大村の九州電通 民事再生法を申請 県内今年最大、負債34億円

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 水晶デバイスの開発や製造を手掛ける九州電通(長崎県大村市福重町、角谷省一社長)が9日、民事再生法の適用を東京地裁に申請、受理されたことが10日、分かった。負債総額は約34億円。東京商工リサーチ長崎支店によると県内では今年最大の負債額。
 九州電通は1973年に設立し、従業員数は106人(昨年度末時点)。水晶振動子や水晶フィルターといった水晶デバイスの開発や製造などを手掛け、同支店によると、2001年6月期には約73億円の売り上げがあった。
 同社代理人弁護士によると、水晶部品市場の競争激化をはじめ、海外生産拠点への投資やウエハー事業といった新規事業の失敗などで財務状況が悪化。19年6月期の売り上げは約9億5千万円にまで落ち込んだ。事業は継続し、国外のスポンサー企業からの支援を前提とした再生計画案を策定する予定。15日には東京で約110人の債権者に向けた説明会を開催するという。