KDDIファンドが韓国のドラマ制作会社に出資...日本市場進出もサポートか

日本のファンドが韓国のドラマ制作会社に日本のファンドが出資した。

グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)は11日、同社が運営する「KDDI Open Innovation Fund 3号」(KOIF3号)が韓国ショートフォームドラマ制作会社「WHYNOT Media Co., Ltd.」(本社:韓国ソウル / 以下、WHYNOT Media)に出資を実行したことを明らかにした。出資額については明らかにされていない。

WHYNOT Mediaは「NEW GENERATIONのためのコンテンツフランチャイズ」をスローガンに、YouTubeなどOTTプラットフォームでMZ世代をターゲットにした様々なショートフォームコンテンツを制作している。代表作に、Webドラマで初めて1億ビューを超えた「片想いの合図」や「不良に目をつけられた時」など計1,260以上のコンテンツIPを保有しており、2020年の累積視聴回数は約14億ビューを記録している。

グローバル・ブレインは、「今後の更なるショートフォームコンテンツ市場成長への期待、経営メンバーの持つ事業開発力・推進力を高く評価し、出資を決定いたしました」とし、「本出資を通じてKDDIと連携した日本での事業展開支援を行い、WHYNOT Mediaの事業成長に貢献してまいります」と述べている。

KDDI Open Innovation Fund 3号はKDDIとグローバル・ブレインが2018年4月に立ち上げたCVC(Corporate Venture Capital)であり、運用総額は200億円規模となっている。

韓国メディア「Platum」によると、WHYNOT Mediaは今回の投資誘致を通じて、KDDIが保有する動画プラットフォーム用のコンテンツ共同制作などの検討を進めており、KDDIはWHYNOT Mediaの日本市場進出をサポートするとみられている。

WHYNOT Mediaは最近、戦略的投資家(SI)や財務的投資家(FI)から150億ウォン(約15億円)規模の投資を誘致している。

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(写真:WHYNOT Mediaのウェブサイトキャプション)

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