建築板金の全技連マイスターで、丸山板金(上越市土橋)の丸山辰雄会長(82)は、新型コロナウイルス終息の願いを込めて、現在では珍しい「洋風鬼飾り」を製作、同社の上島工場(同市上島)の屋根に取り付けた。
大きさは高さ2メートル、幅1メートル。てっぺんはとがった形をしている。丸山会長によると、日本建築の鬼飾りと同様に魔よけの意味がある。戦後間もなくまで寄せ棟屋根の中心に取り付けられていたが、徐々に見られなくなったという。
丸山会長は昭和28年ごろから4年間、東京で修業生活をし、そこで洋風鬼飾りに出合った。戦後の復興とコロナ禍の終息を重ね、昨冬から約6カ月かけて自ら製作した。丸山会長は「変わった形だが、これも鬼飾りだと知ってもらえればいい」と話していた。