前島密の生涯、偉業パネルに 郵政創業150年を記念 12日からオーレンプラザで 郷土の偉人前島密翁を顕彰する会

 郷土の偉人前島密翁を顕彰する会(堀井靖功会長)は12日から18日まで、上越市の高田城址公園オーレンプラザで「前島密展」を行う。郵政創業150年に当たる年に「郵便の父」の業績を地元に広く知ってほしいと、その生涯と業績をパネル54点で紹介する。開場時間は午前8時30分から午後10時(最終日は同5時)まで。

 展示品は密の生誕150年を記念して昭和60年に梶鮎太氏によって描かれた「前島密 一代記」42点、密没後50年の「近代文化の扉を開いた前島密50年祭記念展」に展示された前田青邨監修、守屋多々志氏によって描かれた絵画12点。いずれも郵政博物館が所有する原画を、同会がパネルにした。

オーレンプラザエントランスでパネルを展示。「郵便の父」前島密の生涯と業績を、50点以上で紹介している(11日撮影)

 「一代記」では医学を志して単身江戸に旅立ち、西洋や国内の情勢を知って幕臣となり、明治維新後は新政府の一員として郵便制度をつくるなど業績と生涯を追っている。「50年祭記念展」の絵画では郵便以外にも海運、陸運への関わり、電話事業や教育への尽力なども解説している。

 同会は郵政創業150年に合わせて13日に同プラザで日本郵便によるイベントが開かれるのを前に、地元でも独自の活動で盛り上げようと企画した。堀井会長は「これだけのパネルを一度に展示するのは初めて」と語り、「日本の近代化に、大きな功績がある前島密。地元ではまだ知られていないことも多いので、ぜひこの機会に知ってほしい」と来場を勧めた。

© 株式会社上越タイムス社