156キロの真っすぐを余力たっぷりに投げ込んだ。リハビリ調整中のソフトバンク・千賀滉大投手(28)が12日、タマスタ筑後で故障後初となるシート打撃に登板。左足首の靱帯損傷からの復活を目指す鷹のエースが、順調な回復ぶりをアピールした。
負傷した4月6日の日本ハム戦(札幌)以来、約2か月ぶりに打者と対峙。ブルペン投球の延長戦上としながらも「ケガ明けとしてはボチボチ」と確かな一歩を踏んだ。
ドラフト2位ルーキー・笹川ら16人と対戦してジャスト60球、安打性は2本という内容。最速は156キロを計測し「力を入れてないのにブルペンよりも速い」と、思わず笑みがこぼれた。
変化球もひと通り投げ、伝家の宝刀「お化けフォーク」で空振り三振を奪うシーンもあった。
今後は17日にタマスタ筑後で行われる九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズとの3軍練習試合で50球前後を投げる予定。問題がなければ、その後は二軍に合流する。
「順調に回復している。一歩一歩進んでいけたらいい」。頼もしい男が、元気な姿でマウンドに戻ってきた。