ライオンズの若き龍・綱島龍生選手の活動報告 〈13〉二つの大きな変化

 オフの自主トレーニング期間を終え、綱島龍生に二つの変化が見られた。

 まずは見た目。誰が見ても分かるほどに体が大きくなっている。食事とトレーニング量が物をいい、昨シーズン終了時の76キロから81キロまで増加した。夏に体重が落ちてしまうことへの対策だが、5キロ増えても動きは変わらず、打撃に力強さも出て、いいことばかりだと本人も驚きを隠せない。

 二つ目は守備時の〝捕球〟。オフの間は捕球の基礎を徹底的に鍛え直した。昨シーズンは捕球の際、右足が内側に入り、投げる方に体が流れていってしまうために、捕球するスペース(空間)がなくなる。それがミスにつながってしまっていたのが反省点だった。

 このオフは基礎中の基礎を身体にたたき込むため、ボールを足元に転がしてもらい素早く送球する〝手転がし〟に1日の大半を費やし、キャンプインを迎えた。チーム練習が始まっても、とても良い感触で「実戦で焦らず捕球できる」と自信が付いた。

キャンプインとなり練習に打ち込む綱島(2月初旬、埼玉県所沢市、球団広報部撮影)

 もし、綱島が大学に進学していたら、今年は最上級生の4年生となり、秋にドラフト指名を待つ身となる。当時ドラフト6位で指名され入団したが、今はもっと上位で指名される選手になっているのか。

 この春季キャンプでまた一皮むけた綱島に期待してほしい。
(西武ライオンズ広報部 亀田礼子)

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