系統つないだ繁殖牛 西都・川越さん「ゆみ」に感謝

肥育農場で穏やかに過ごす「第7ゆみ36」。川越伸一さん(右)は「ゆみ」や岡崎芳次社長(左)に「感謝しかない」と話している=高鍋町上江

 口蹄疫の惨禍を逃れ、西都市穂北の和牛繁殖農家、川越伸一さん(51)の元に2018年に戻った「第7ゆみ36」。繁殖牛としては高齢な10歳で子牛を出産し、殺処分で全頭を失った一家が祖父の代から宝としてきた系統(母牛の血筋)を守った。そんな「ゆみ」も繁殖の望みがなくなり肥育農家に回り、6月に食肉として出荷される。川越さんは経済動物としての役割を全うする「ゆみ」の命と向き合い、畜産農家としての思いを新たにしている。

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