子供にも疲れが溜まってる?ストレス度合いを判断するには

日頃の疲れからストレスが溜まるのは私たち大人だけではありません。

まだ幼い子供にも小さな社会があります。そういった中で起こる人間関係や環境の変化などがきっかけとなり、ストレスを抱えてしまうことも……。

そこで本記事では、子供のストレス度合いを判断するサインや、対処法などについてご紹介します。

目次

■子供にとってのストレスはどんなこと?

では、具体的にどういったことが子供にとってストレスになりうるのでしょうか?

やはり人間関係は大人と同様、原因になりやすいです。特に小学校、中学校……と成長していくにしたがって先生や友達との関係で悩むことが増えます。

特に、毎日長い時間過ごす学校の存在は、子供にとって大きいもの。時には気を使ったり、本音を押し殺して相手に合わせることもあるでしょう。

また、学校だけでなく家庭内の両親の不仲や離婚などといったことがストレスになる子供もいます。

それ以外にストレスの原因になりやすいのが環境の変化。大人だって、知らない人ばかりの職場など新しい人間関係の中に飛び込むときは、憂鬱な気分になることもありますよね。

それと同様、引っ越しによる転居や転校、進級、進学などは子供にとっても不安を抱えやすいもの。それが引き金となり不登校になってしまう場合もあります。

いずれにせよ誰かに否定されたり、注目してもらえなかったり、人と比べられたりなど「自分は大切にされていないのでは?」と感じると強いストレスになりやすいです。

■子供の変化を見逃さないで

もともと子供は大人と違って、ストレスを感じていることを自覚しにくいという特徴があります。

知らずに放っておくと重症化し、うつ病や心身症、チックなどを引き起こすことも……。そういったことを防ぐためには、親が早めに気付き心のケアをする必要があります。

そのとき判断材料となるのが、ストレスが原因で現れる症状です。

もしあなた自身では判断しにくい場合は一人で抱え込まず、心療内科や精神科など、専門の機関に相談することをおすすめします。

■ストレスによって現れる子供のサイン①身体の症状として現れる

では、ストレスによって現れる子供のサインにはどのようなものがあり、度合いを判断するにはどうしたらいいのでしょうか?

年齢や性格によっても異なりますが、小学校中学年くらいまでの年齢の低い子供は、まだ自身の感情を理解できなかったり、心の中の状況をうまく説明することができません。そのため、頭痛や不眠、食欲不振、蕁麻疹など身体に症状が現れることがよくあります。

中でも多いのは「腹痛」。大人でも緊張したりする場面で、胃が痛くなったりする人もいるのでは?

胃腸は精神的な影響を受けやすいのでストレスによって、下痢や便秘などといった症状を起こすことも。

子供が身体の不調を訴えたときは「大したことない」と決めつけず、まずは医療機関を受診しましょう。

■ストレスによって現れる子供のサイン②心の症状として現れる

小学校高学年くらいの年齢になると、「悩み」として現れるストレス反応が強くなり、考え込んだり憂鬱な気分が続いたりといったも症状が多くみられます。

その他にも、好きだったことに興味がもてなくなったり、「自分はダメなんだ。」と感じたりする場合もあります。

感情の起伏が激しくなったり、逆にぼーっとすることが多くみられる場合もストレスサインの可能性があります。

身体の症状と異なり、普段から子供の言動をよくみていないと気付きにくいので注意が必要です。

また、幼稚園や保育園に通う小さい子供の場合は、園と自宅での様子が違うこともあるので、先生に様子を教えてもらうことも大切です。

■ストレスによって現れる子供のサイン③行動に現れる

ストレスは身体と心の症状以外に、行動に現れることも。

例えば、ものや人、動物にイライラをぶつけるなど暴力的になったりするケース。特に低学年~中学年くらいまでの子供は、こういった自分よりも弱いものに当たる傾向が多くみられます。

また、爪噛みや指しゃぶり、おねしょを頻繁にするなどといった場合もあります。

中でも「おねしょ」はサインとして代表的。もともと膀胱が小さいことが原因で起こることもありますが、自律神経がストレスによって乱れている可能性も。

普段と比較して、おねしょの回数が急に増えた場合は様子をしっかり見守りましょう。

■もしかして抱え込んでいる?子供のストレスを軽減するために……

「子供の様子がいつもと違う」と思ったら、それはストレスを感じているサインかもしれません。

ささいな変化を逃さないよう、日頃から子供と向き合うよう心掛け、親子の信頼関係を築くことが必要です。

また、味方になってくれる人がいることは子供にとって大きな支えになります。辛いと感じたときに辛いといえるよう、ありのままの気持ちを受け入れるようにしましょう。

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