KISSが新ドキュメンタリーのプレミア上映を記念して、ほぼ1年ぶりのコンサートを実施

Photo: Kevin Winter/Getty Images for ABA

KISSの新ドキュメンタリー『Biography : KISStory』が、ニューヨーク市マンハッタンのトライベッカで開催される映画祭トライベッカ映画祭でプレミア上映されたことを記念して、KISSが、同映画祭の会場となるニューヨークのバッテリー・パークでミニ野外コンサートを行った。

このパフォーマンスに先立って、ポール・スタンレーは、会場に集まった観客にこう語った。

「ニューヨーク出身の私たちにとって、映画の封切りはニューヨークでなければならないと思っていた。これは俺たちなりの、皆さんへの“おかえりなさい”という挨拶なんだ。8月にはツアーを再開する予定だ。今夜は長時間のライヴを行う許可がおりていないので、数曲だけ披露するよ」

「Detroit Rock City」「Shout It Out Loud」「War Machine」「Heaven’s on Fire」「Rock and Roll All Nite」の全5曲を披露したこの日のパフォーマンスは、KISSにとって2020年末30日、31日のアラブ公演を抜くと、2021年3月以来となる有観客ライヴとなった。2020年、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、 バンドのファイナル・ツアー<End Of The Road World Tour>の延期を余儀なくされていたKISSにとって、彼らのキャリアを振り返るこの新ドキュメンタリーのプレミアは、数曲だけとはいえ、ステージ復帰を果たす絶好のタイミングにもなった。

D.J.ヴィオラが監督を務め、米ケーブルTVチャネルのA&Eで2021年6月27日と28日の2夜にわたって放送される『Biography : KISStory』は、KISSが世界的なスターダムにのし上がっていくまでの道のりと、50年近くに及ぶ彼らのキャリアにおける最も注目すべき瞬間を3時間にわたって描いた作品だ。今回、トライベッカ映画祭で上映された映画の前半パートは、KISSの創設メンバーであるポール・スタンレーとジーン・シモンズが、バンド初期のストーリーを辿る内容となっている。A&E社の副社長で、プログラミング部門の責任者であるエレーヌ・フロンタン・ブライアントは、この作品について次のように述べている。

「“Biography”のレンズを通して、KISSというロック・アイコンのレガシーを讃えるための2夜にわたるイベントのバックステージ・パスをファンの皆さんに提供できることになります。このドキュメンタリーの放送は、唯一無二のバンドと、何世代にもわたって彼らを崇拝してきた素晴らしいファンの皆の方々“Kiss Army”に捧げる特別なトリビュート・イベントなのです」

Written By Larisha Paul

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