いきものがかりを脱退し引退するするメンバー・山下穂尊の才能

岸田哲平/TEPPEI KISHIDA

メンバーの山下穂尊が今夏をもって芸能活動からの引退を発表した男女3人組・いきものがかりが11日、神奈川・横浜アリーナで3人では最後となるライブを行った。

約6年ぶりとなる有観客ツアーのファイナル公演。MCでは水野良樹が、結成当初から書き続けているという日記を持参し、山下にプレゼント。山下はステージ上で食い入るように黙読すると、「ツイッター始めて公開しようかな」と冗談めかして笑いを誘った。

公演終盤、山下が「思い残すことはない」と語ると、吉岡聖恵は「今以上に山下穂尊は、いきものがかりは輝いていきたいと思うから、これからもよかったら見守って一緒に歩いて行ってほしいなと思います」とファンに呼びかけた。

引退後、山下は創作活動に専念。「僕は大きな犠牲を払って、新しい世界に飛び出していこうと思います。もし良かったら山下穂尊を、そして何よりも“新生いきものがかり”の二人を温かく見守って背中を押していただけたら、こんなに幸せなことはないです。本当にありがとうございました」とあいさつ。ファンに別れを告げたという。

山下は主にグループのカップリング曲やアルバム収録曲の作詞・作曲を担当しており。文字どおり「縁の下の力持ち」として活動を支えていた。「曲作りを始めたのは高校2年生の時で、水野が曲を作っているのをみて『自分でも作れるのではないか』と思ったのがきっかけ。楽曲は水野とは対照的に短い時間(30分前後)で出来ることが多いが、これについて本人は『最初に出てきたフレーズを優先するのがこだわり』などと話していて天才肌の才能を持ち合わせている。とはいえ、今後は創作活動に専念することになるだけに、じっくり曲作りをする機会に恵まれそうだ」(音楽業界関係者)

独立後、1発目の仕事が注目される。

そして、この日の模様に加え、貴重なインタビュー映像などを加えたスペシャルプログラム「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE!!!~LIVE & DOCUMENTARY」が7月25日(日)夜6:00~WOWOWプライムで放送、WOWOWオンデマンドで配信されることが決定した。こちらも注目だ。

https://www.wowow.co.jp/music/ikimonogakari/

*写真 岸田哲平/TEPPEI KISHIDA

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