2021年夏にもデビューのカローラクロス、内装はどうなる? 新型カローラクロスの魅力は頭上空間の余裕にあり!

コンパクトSUVが大人気の昨今、大本命との呼び声も高い「トヨタ 新型カローラクロス」がいよいよ日本へも2021年夏頃にやって来る見込みだ。既に海外では発売を開始しているカローラクロス、他のカローラシリーズに比べ室内頭上の空間に余裕がありそうだ。今回は内装について写真とともに解説しよう。

トヨタ 新型カローラクロス(北米仕様・2022年モデル)[2021年6月2日発表]

2020年7月に世界デビューを果たした「カローラクロス」が2021年夏にも日本導入か 日本仕様はタイからの輸入車となる見込み

SUV攻勢が続くトヨタのSUVラインナップにまた新たなモデルが導入される。名前は「カローラクロス」。その名の通り、トヨタの代表的ブランドのひとつ“カローラ”シリーズに参入するニューモデルとなる。

トヨタ カローラクロス(写真は北米仕様)

カローラクロスは2020年7月にタイで世界デビュー。北米など世界でも販売が始まっており、日本への早期導入が待たれていた。トヨタからの正式発表はまだないが、いよいよ2021年夏にも日本市場への導入が始まりそうだ。日本仕様はタイからの輸入モデルとなる見込みである。

カローラクロスのホイールベース(前後車軸間の距離)はカローラファミリー共通で足元の広さは同等だが、頭上空間は余裕たっぷり!

トヨタ 新型カローラクロスの内装・インテリア写真(写真はタイ仕様)

まずは写真を見て欲しい。上の画像はタイで先行発表された「トヨタ 新型カローラクロス」の室内だ。ゆとりのありそうな室内空間が写真からも伝わってくる。

車名の通り、ベースはトヨタ カローラシリーズ。日本でも売られているカローラツーリングなどと共通のTNGAプラットフォーム「GA-Cプラットフォーム」を用いている。

荷室が広くキャラが近そうなステーションワゴン「カローラツーリング」と比較してみる

トヨタ カローラツーリング

日本仕様のカローラツーリングは世界仕様に比べ若干ボディサイズを縮小しているが、ボディサイズは全長4495mm×全幅1745mm×全高1460mm、ホイールベース2640mm。

カローラクロス(タイ仕様)の寸法は全長4460mm×全幅1825mm×全高1620mm、ホイールベース2640mm。

カローラツーリングに比べ全長は短く全幅は広め。ホイールベース(前輪と後輪の車軸間の距離)は共通だ。

トヨタ カローラツーリング(日本仕様)の室内

写真の角度や内装色、素材などがそれぞれ異なるので少し分かりづらいが、ディテールを見比べてみると室内の雰囲気は2台とも似通っていることがわかる。

カローラクロスの室内

カローラクロスとカローラツーリングでは、全高が160mmほど異なる。ただし路面と車体の間隔(最低地上高)も異なり、おそらくカローラクロスのほうが30~40mm程度リフトアップしていることから、実質的な差は130mm前後といったところ。足元空間は(写真で見る限り)変わりなさそうに見えるので、2台の違い、特に後席の空間を比べると、頭上の高さが大きく異なることが見えてくる。

カローラクロスが控えていたからこそ、カローラツーリングは実用性よりもデザイン性を重視できた!?

「カローラクロス」(北米仕様)のルーフラインに注目! ストレートなラインで、室内の頭上高さも十分確保されていることが外観からも想像できる,カローラクロスと比較すると、ルーフラインが後方に向かってなだらかに傾斜している「カローラツーリング」。乗ってみても後席の頭上高さにさほどの余裕はなく、ここが大きな違いとなる。
「カローラクロス」(北米仕様)のルーフラインに注目! ストレートなラインで、室内の頭上高さも十分確保されていることが外観からも想像できる,カローラクロスと比較すると、ルーフラインが後方に向かってなだらかに傾斜している「カローラツーリング」。乗ってみても後席の頭上高さにさほどの余裕はなく、ここが大きな違いとなる。

カローラクロスとカローラツーリングの外観を見比べてみても、ストレートな形状のカローラクロスに対し、カローラツーリングは後方に向かってなだらかな傾斜をしているのがわかる。全高やデザインの違いによる頭上高の余裕の差は、こうして外観からもある程度想像がつく。

逆に言えば、新型カローラクロス(おそらく同時に開発が進んでいたはずだ)の存在があったからこそ、カローラツーリングは機能的な要件(後席や荷室の広さ)よりもスタイリッシュなデザインを重視できた、という側面もあるだろう。

カローラツーリングでは荷室や室内の広さに物足りなさを感じていたユーザーにとっても、2021年夏にも国内導入が期待される新型カローラクロスは、楽しみな1台となりそうだ。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]

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