【柔道】阿部詩 兄・一二三とのきょうだいVへ「2人で覚悟を持って」

阿部詩

柔道の東京五輪女子52キロ級代表・阿部詩(20=日体大)がきょうだいVへの思いを口にした。

2018年、19年の世界選手権で連覇を果たした詩だが、五輪の舞台は今回が初めて。16日のオンライン取材では「経験者やサポートしてきたいろんな方に話を聞いたが、人それぞれ感じ方は違って、話の内容も違った。自分の中では特別な舞台だけど、試合に関してはいつも通り自分の柔道を100%出し切れば大丈夫だと思っている」と自信をのぞかせた。

東京五輪には、兄・一二三(23=パーク24)も男子66キロ級で出場。詩はかねて一二三の背中を追いかけてきたが、19年に一二三が苦しんでいた時期は逆に詩が背中で引っ張ることも。「兄が負けているときに私が優勝していて、兄は悔しかったと思う。その悔しい気持ちで頑張れていた部分もあると思う。きょうだいでもあり、戦う同士、ライバルでもあると思っているので、すごいいい関係が築けている」と、お互いを高め合いながら前に進んできた。

東京五輪はともに7月25日に試合が行われる。「きょうだい優勝は初になると思うので、そこを目指してしっかりと2人で覚悟を持って試合に挑もうと思う」と気合は十分だ。

19年世界選手権では果たせなかったきょうだいV。リベンジは東京五輪の舞台で実現させる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社