戦争、核のない平和な世界へ 原水禁 上越・糸魚川平和行進

平和集会開き思い一つに 上越市民会議

 上越ブロック2021原水禁平和集会が15日、上越市役所駐車場で開かれた。約40人が参加し、「戦争も核もない平和な世界」に向けて思いを一つにした。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止したため、2年ぶりの実施。原水禁上越市民会議(小山芳元代表)の牧田正樹代表代理は主催者あいさつで、今年1月の核兵器禁止条約発効に触れながら「核兵器のない世界へ道を切り開く、新しい時代の始まり」「福島の(原発)事故から10年たったが、あの事故を見れば核と人類は共存できないことは明らか」などと呼び掛けた。

主催者あいさつをする牧田市議(右)

 続いて来賓の村山秀幸市長と波多野一夫市議会副議長があいさつ。村山市長は「皆さんの平和への取り組み、願い、理念が核なき世界、平和に結び付く大きなうねりとなって、世界に広がっていってほしい」と願った。

 例年、同市役所周辺で行うデモ行進は同感染症防止の観点から中止した。

20人平和行進市民に訴え 糸魚川地区協

 原水爆禁止糸魚川地区協議会(猪又好郎理事長)は15日、関係者約20人が参加し、原水爆禁止・非核を訴える平和行進を糸魚川市役所から同市寺島の姫川港まで行った。

県内各地を巡った横断幕を掲げて糸魚川市内で平和行進を行った(糸魚川市役所前)

 県内各地をリレーしてきた横断幕を同日昼に上越市から引き継ぎ、糸魚川市役所前で出発集会を開いた。代表して古川昇副理事長が「糸魚川市は平和都市宣言を掲げ、平和教育を推進している。市民へのアピール行動や署名運動、展示などをさらに継続していく」と平和を普及する思いを誓った。米田徹市長や松尾徹郎市議会議長から激励の言葉を受け、市職員に見送られて横断幕を先頭に出発した。

 コロナ禍により昨年は中止。今年は例年一緒に行進をしている長野県の隣接地域からの参加は見合わせた。富山県へのリレーも今年はつながず、糸魚川で終結とした。市内行進は感染予防対策で1列になり、前後の間隔を取りながら歩いた。

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