「ネクストブレイク俳優」劇団EXILEの佐藤寛太が明かす北村匠海との関係

北村とは「会って飲んで話すよりもすごい濃い時間を過ごせた」という佐藤

劇団EXILEの佐藤寛太が、25歳の誕生日を迎えた16日に初のパーソナルブック「NEXT BREAK」を発売し、都内で取材会を開いた。

デビュー時から「ネクストブレイク俳優」と言われ続け早7年。それを逆手に取った。「名字みたいなもので、ありがたいことに言っていただくことが多かったんで…(中略)ミドルネームみたいにして付けてもらったら面白いなと、それをそのままタイトルにしました」

カメラマンの1人は親友の北村匠海(23)に頼んだ。北村も同じように言われ続け、ブレークした若手俳優だ。先を越された感はないのか聞くと、意外な答えが。

「『今世代』っていう言葉で表していいのか分かんないんですけど、ライバル意識みたいなのないんです。人は人、自分は自分。なんかそういう感じで、あんまり意識したことないんです。同業者として背伸びをし合ってるっていう感覚は、味わったことが一回もない。みんな言うんですけど、僕らより10年上の先輩は飲みながらケンカしたとか聞いてたんですけど、想像つかないス。どういう勢いでケンカになるのか分からない」

飲み会も「おいっス。お疲れっス」と軽いノリで、所属事務所の先輩、共演者やその友達の俳優らとの酒席で「息が詰まるっていうのを感じたことがない」という。NHKのドラマオーディションを一緒に受けた同世代俳優と、その足で食事に行ったこともあるそうだが…。

「仕事の話もしますし、あの作品どうだったとかっていう話もするんですけど、僕の周りの俳優陣含めて、そこに『うわぁ、いいねそれ!』っていうのに、あんまり陰の要素を感じたことがない。お互い何しててもそうなんですけど、普通に話を砕けてしてるからこそ、仕事の話とかも結構気兼ねなく誰とでも話せてるんじゃないかな」

佐藤の思い付きで撮影をお願いしたら、北村は事務所も違うのにすぐOKしてくれたという。

「ただの同業者っていう枠じゃなくて、お互いどっかつながってる意識があるからなんですかね。相当忙しいスケジュールだと思いますけど、日中ずっと空けてくれて、朝から日没まで撮影付き合ってくれた。匠海の優しさをすごい感じて、涙が出るほどでした」

掲載写真はすべて北村がセレクトし、その一つひとつに「同じ世代、時代の同業者として一緒に歩いていってる感じを感じさせてくれる文章を、匠海が書いてくれた」という。

北村はどういう存在か聞かれた佐藤は「友達であり同業者であり…う~ん…っていう感じですかね」。そこに「ライバル」という言葉は入れなかった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社