【新日本】内藤とSANADAが王者組のサインコンプリート…パンフレットが一瞬にして調印書に早変わり

内藤(左)とSANADAはパンフレットにサインを揃え、してやったりの様子

新日本プロレス16日の後楽園ホール大会で、内藤哲也(38)とSANADA(33)がIWGPタッグ王者のタイチ(41)、ザック・セイバーJr.(33)組のサインを揃え、王座戦への〝調印〟を済ませた。

タッグ王座挑戦を表明している内藤とSANADAは、前日15日後楽園大会のメイン後にタイチをリングに呼び込み、シリーズのパンフレットにサインをおねだり。見事にゲットし「あとはザック・セイバーJr.のサインをもらえば完璧だな」と不敵な笑みを浮かべていた。

そしてその悪企みの全容は、この日の8人タッグ戦後に明らかになった。BUSHI(38)がエル・デスペラードに敗れ勝利を逃したLIJだったが、内藤とSANADAは試合後のリング上でザックにサインを要求。内藤のおねだりは拒絶されるも、なぜかSANADAが頭を下げるとザックは素直に応じてパンフレットの表紙にサインを入れてくれた。

それにしても敵対する王者組のサインなど集めて一体何がしたいのか…と思われたその瞬間、2人はこれ見よがしにパンフレットを広げる。王者組のサインが入った表紙の反対側にある裏表紙には、なんと内藤とSANADAのサイン、さらには立会人として「すがばやし(注・菅林直樹会長と思われる)」の名前も書かれてある。どうやらこれがIWGPタッグ選手権の調印書ということのようだ。

もちろんこのような非公式の調印書には何の効力もないはずなのだが…。内藤は「これで完璧だね。調印書が完成したよ。見てよ、ここに菅林会長のサインまで入ってるからね。これで決定だね。さあ、どこでタイトルマッチをやろうか? どの会場がいいですか? 好きな会場を選ばせてあげますよ。だってその会場で、IWGPタッグ王座を俺とSANADAに渡すことになるんだからね、カブロン!」と主張した。

対するタイチは「今日、東京ドーム(7月25日)発表されたな。もちろん東京ドームは川田(利明)、田上(明)組に決まってるけど、その前に久しぶりに札幌があるんだよ。俺は札幌には優しいからな。札幌でタイトルマッチでいいでしょ?」と、7月10、11日に予定されている北海道・真駒内セキスイハイムアリーナ2連戦のいずれかで内藤組とのV1戦を受けて立つ意向を表明。王座戦での激突が決定的となった。

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