【東京五輪】出場権獲得した錦織&大坂 夢の混合ダブルスの可能性は?

錦織圭と大坂なおみ

日本テニス協会は17日、男子の世界ランキング56位・西岡良仁(25=ミキハウス)、同57位・錦織圭(31=日清食品)、女子の同2位・大坂なおみ(23=日清食品)が東京五輪シングルス出場権を獲得したことを発表した。

五輪代表は14日付けの世界ランキングを基に選出され、16日夜に国際テニス連盟(ITF)から前述3選手が出場圏内に入っている通知があったという。今後は日本協会が日本オリンピック委員会(JOC)へ推薦名簿を提出し、JOC内で決裁を経て正式に日本代表に認定される。

錦織は2008年北京、12年ロンドン、16年リオに続く4大会連続出場となる。ケガで大きくラインキングを落としているが、リオ大会銅メダルの実績もあり今大会もメダル取りの期待がかかる。一方、大坂は全仏オープンで〝うつ状態〟にあることを公表し、現在は米ロサンゼルスで休養中。出場が懸念されるが、かねて「東京五輪金メダル」を目標に掲げており、大坂陣営は出場する意向だ。

五輪では男女シングルス、男女ダブルスの他に混合ダブルスの競技もある。日本男女エース「錦織&大坂」の夢の混合ダブルス結成はあるだろうか? 過去に両者は「可能性はあるかもしれない」(錦織)、「それには練習が必要ね」(大坂)と前向きな言葉を吐いており、19年11月のチャリティーイベントで混合ダブルスを結成した際は笑顔で楽しげにプレー。周囲からは「東京五輪でも」の声が出ていた。しかし、錦織はすでに男子ダブルス出場を決めており「灼熱の夏に3種目やるっていうのはたぶん不可能」と口にしている。現状で可能性は低いが、混合ダブルスのオンサイトエントリーは大会4日目の27日午前11時。つまり、前日までに行われるシングルス、ダブルスの各2回戦で姿を消していれば、急きょエントリーというパターンも考えられる。もちろん他の選手との兼ね合いや日本協会の意向もあるが、〝心の病〟を抱える大坂にとって、錦織と一緒にプレーし、心からテニスを楽しむことがメンタルの快方につながるかもしれない。その決断に注目したい。

© 株式会社東京スポーツ新聞社