レッドソックス澤村がソロ被弾も黒星回避 米メディア「ボストンの強力な武器」と評価不変

敵地トゥルーイスト・パークでマウンドに立つ澤村(ロイター=USA TODAY Sports)

レッドソックスの澤村拓一投手(33)が16日(日本時間17日)の敵地ブレーブス戦でリリーフ登板。1回2/3を投げ、1被本塁打を含む2安打1四球1失点の内容で勝敗はつかなかった。

前日15日(同16日)の同カードでは7回から登板し、剛球で相手打者のバットをへし折って投ゴロに仕留めるなど1イニング三者凡退の完璧投球を見せ、メジャー3勝目をマーク。インパクトを残した前日に次いで、この16日も2試合連続の救援登板となった。先発リチャーズが痛恨の3ランを浴び、6―6と追いつかれた直後の5回から2人目としてマウンドへ。このイニングは外野フライ2つ、最後は空振りの三振と三者凡退で切り抜け、敵地のスタンドを静まり返らせた。

しかし、続投となった6回一死から2番フリーマンにカウント1―2から甘く入った97・9マイル(約157・6キロ)の速球を捕えられ、左中間席へ勝ち越しソロを被弾。ここから二塁打、四球と連続で出塁を許してピンチを招いたところで降板した。

それでも澤村からバトンを受け継いだ3番手リオスが火消しに成功。7回二死満塁から代打アローヨが逆転グランドスラムを放って試合を引っ繰り返すと決勝弾となり、澤村の黒星も消えた。

その一方で米メディアは、この日で25試合目の登板となり、27回1/3を投げ防御率2・96のタフネス右腕を称賛している。米スポーツ専門局「FOXスポーツ」は、5回の最初のマウンドを三者凡退としたシーンをピックアップし「ボストンにとって澤村は強力な武器」と寸評。変わらぬ高い評価を与えている。

澤村の〝奮投〟とともに波に乗るチームも貯金を「15」に増やし3連勝。同地区首位のレイズとは1ゲーム差にまで迫った。

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