北陸ガス株式会社(新潟市)の「エネファーム」が10周年、累計稼働台数は2,679台(5月末現在)

北陸ガス株式会社(新潟市)は17日、新潟県産天然ガス対応の

北陸ガスホームページより

北陸ガス株式会社(新潟市中央区)が、ガスを用いた家庭用燃料電池「エネファーム」の販売を開始してから今年で10周年を迎えた。5月末現在の累計稼働台数は2,679台となり、エネファーム稼働によるCO2削減効果は年間約3,865トン(約28万本の杉の木が1年間に吸収するCO2に相当)となった。

エネファームは、都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応をさせて発電、発電した電気は家庭内で利用し、その際に出る熱も給湯に利用できるというシステム。同社によると、自然災害が増加している近年は停電時でも電気とお湯が使え、断水時には生活用水の確保ができるというエネファームの災害時に備えた機能にも関心が高まっているという。

同社では、2009年5月に世界初の家庭用燃料電池として国内で発売しようとしたが、同社が供給する新潟県産天然ガスに含まれる成分の影響により運転に支障があることが判明したため、販売の開始が延期された。そこで同社は県産天然ガス対応の試作機製作などの協力をメーカーに要請し、実証実験を経て2011年に販売を開始したという経緯がある。

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