【テニス】ナダルが東京五輪を欠場「中長期的な視点でみて決めた」 ウィンブルドンも回避

ラファエル・ナダル(ロイター)

男子テニスの世界ランキング3位のラファエル・ナダル(35=スペイン)が17日、自身のツイッターを更新し、4大大会のウィンブルドン選手権(28日開幕、イギリス)と東京五輪を欠場することを発表した。

〝赤土王者〟のナダルは断然V候補として出場した全仏オープンの準決勝で宿敵、ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)に敗戦。失意から5日後が経過したこの日、ナダルは「皆さん、こんにちは。私は今年のウィンブルドン選手権と東京五輪の出場を辞退することにしました。簡単な決断ではありませんが、自分の体の声に耳を傾け、チームと話し合った結果、正しい決断であると理解しています」とつづった。

過密日程による体への負担を考慮しての決断。「中長期的な視点でみて決めた」というナダルはアスリートとしての哲学をこう説明した。「私の目標はキャリアを継続し、自分が幸せでいられること。プロとして、個人として最高のレベルで戦い続けること。体に負担をかけないことは、最高レベルの大会やタイトルを目指して戦い続けるために、今の段階でとても重要なんだ」

五輪でも栄冠を手にしている。2008年北京大会では金メダルを獲得。3大会に出場経験があるナダルは「五輪は常に大きな意味を持ち、スポーツマンとして常に優先されるものでした。国のために旗手を務める栄誉も頂きました」と過去の思い出を語りつつ「日本のファンへ特別なメッセージを送りたい」と記している。

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