育てた苗届け交流 「フウセンカズラ高齢者見守り隊」 お年寄り元気づけ 能生小児童

 糸魚川市立能生小(中澤和仁校長、児童174人)は、「フウセンカズラ高齢者見守り隊」の本年度活動をスタートした。16日に学校で発会式を行い、交流をつなぐフウセンカズラの鉢植えを高齢者宅へ届けた。

 高齢者の孤独死を防ごうと「能生地区元気印の会」と共に活動を始めて今年で10年目。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年行ってきた5、6年生の定期的な訪問を取りやめた。フウセンカズラの苗を配布した後は、学年ごとに手紙や手作りのプレゼントを送るなど全校で工夫をしながら新たな交流に取り組んだ。今年も継続する。

 発会式で6年生の星野明夢さんが代表して「今年も直接交流はできないけれど、お年寄りの方が笑顔になるような活動を工夫して取り組んでいきたい」と誓った。児童をサポートし、一緒に活動する能生地区町内会連合会の池田正夫会長と元気印の会の中村喜代志代表も出席して「できる範囲で活動し、地域に活力を与えて」と呼び掛けた。

地域の高齢者宅へ学校で育てたフウセンカズラの苗を届けた能生小5、6年生

 5月に種をまいて育てたフウセンカズラの苗を5、6年生が班ごとに分かれ、各地区・町内の高齢者宅や事業所など合わせて55カ所へ配った。学校近くに住む80代女性は「毎年来てくれて、子どもたちの気持ちがうれしい。今年も大事にしっかり育てます」と約束をして笑顔で受け取った。

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