日本テレビがワクチン接種で背負う十字架 24時間TVでクラスターなら「以後中止」

日本テレビ

新型コロナウイルスのワクチン接種が急ピッチで進んでいる。国家公務員向けの職域接種は21日からスタート。ジャニーズ事務所もPR会社サニーサイドアップと組んで6月下旬から始める。テレビ局でも日本テレビが先陣を切って職域接種を実施することが分かった。

エンタメ業界でもっとも感染リスクが高いと言われていたのがテレビ局だっただけに、できるだけ早く職域接種を始めたかったことだろう。そんな中、動いたのが日テレだった。

「日本テレビ局員や関係者など1万2000人以上を対象に、早ければ今月からワクチンを希望者に対し接種するんです。まずは“優先順位”をつけ、その後全局員に対象を広げていく予定です」(日テレ関係者)

日テレがワクチン接種を急ぎたいのには理由がある。それは8月21日から22日にかけて、毎夏恒例の「24時間テレビ」が控えているからだ。

「フジテレビの『27時間テレビ』は昨年に続いて今年も早々に放送中止を発表した一方、日テレは開催することになりました。かなり否定的な声があることは事実で、仮にクラスターを発生させてしまえば大炎上は必至です。それこそ来年以降、中止になってもおかしくありません」(制作会社関係者)

会場となる東京・両国国技館を無観客にするなど感染対策は取っているとはいえ、多くのスタッフが集まるだけに、何が起こるかは分からない。だからこそ一刻も早くスタッフがワクチンを接種できる環境を作りたいというわけだ。

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