五島産業汽船・高速船 鯛ノ浦-長崎 2往復に 環境保全へ7月から減便

 五島産業汽船(長崎県新上五島町)は、7月1日から鯛ノ浦港(同町)と長崎港を結ぶ高速船の運航ダイヤを、1日3往復6便から2往復4便に減便すると発表した。
 新たな運航ダイヤは▽鯛ノ浦港発午前8時、午後1時▽長崎港発午前10時、午後5時(冬期ダイヤ時は午後4時)。
 同社は、一般社団法人日本SDGs協会(大阪市)から「持続可能な開発目標(SDGs)」の事業認定を受け、ジェンダー平等や文化振興、公共交通機関としての地域貢献、海洋の環境保全などに取り組んでいる。今回のダイヤの見直しも、その一環と位置付けている。
 藤原圭介社長は「減便しても、出発時刻の変更で利便性は確保できる。6月1日から実証実験を始めているが、不便という声は聞かない。省資源運航が二酸化炭素(CO2)排出量削減につながり、環境保全の目標にも近づく」と話している。

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