【全米オープン】松山英樹 中盤から持ち直すも41位に後退

松山英樹(ロイター=USA TODAY)

【カリフォルニア州ラホヤ18日(日本時間19日)発】男子ゴルフのメジャー「全米オープン」(トーリーパインズGC南C=パー71)2日目、5位から出た松山英樹(29=LEXUS)は2バーディー、3ボギーと2ダブルボギーの76と落とし、通算3オーバーの41位に後退。この日は出だしの4ホールで6オーバーと崩れたものの、その後の12ホールは1アンダーと持ち直した。

日本勢は星野陸也(25)が通算1オーバーの21位で決勝ラウンドに進出。浅地洋佑(28)は通算9オーバー。石川遼(29=CASIO)は通算11オーバーで予選落ちした。通算5アンダーのラッセル・ヘンリー(32=米国)とリチャード・ブランド(48=英国)が首位。

4月の「マスターズ」に続くメジャー勝利へ向けて、首位と2打差の好位置からスタートした松山は、いきなり出鼻をくじかれた。

10番パー4でドライバーショットはフェアウェーをキープ。ところが164ヤードの2打目をグリーン左奥にオーバーさせると、ラフからのアプローチで〝ダルマ落とし〟のミスを2連発してダブルボギーにしてしまう。

11番パー3もアイアンを大きく引っかけてグリーン左奥へ。アプローチはオーバーさせてボギーにする。

12番パー4はバンカーからの2打目がグリーン手前のラフへ。3打目はヘッドが抜けきれずに花道へショート。9メートルほどの4打目はパターを選択したものの、2メートルオーバーし、下りのパットが右に切れて、2つ目のダブルボギーとしてしまった。

13番パー5はティーショットと2打目でフェアウェーをキープ。だが残り100ヤードの3打目はスピンが効きすぎて10メートル以上戻り、ピンから遠ざかってしまう。

これを3パットでボギー。ミスに加えて、ナイスショットも報われないという最悪の流れでV戦線から一転してカットラインが気になる状況になった序盤を「なかなか自分が思ったショット、パットが打てずに過ぎていって、持ち直そうと思ったところでミスが続いた」と松山は振り返った。

それでもここからは別人に。14番は3メートルを決めて初バーディー。18番パー5は264ヤードから2オンに成功。イーグルトライはわずかにショートしたものの、2つ目のバーディーを奪った。

後半にひとつ落としたものの、最悪の出だしから最初の4ホール以降は1アンダー。8、9番の上がり2ホールではショットの切れを取り戻したことに「少し良くなりそうな雰囲気で終わった」(松山)ことで、決勝ラウンドにつながる締めくくりができた。

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