巨人・坂本勇人内野手(32)が19日の阪神戦(甲子園)で8号ソロを放った。
2―1の6回二死。前打者の主砲・岡本和が併殺打に倒れた直後だ。阪神先発・伊藤将が投じた初球の変化球をとらえ、最後は左手一本で豪快に振りぬいて左翼スタンドへ放り込んだ。粘投を続けてきた左腕は両手をヒザについてガックリだ。
坂本にとっては右手親指の骨折から11日に復帰して以来から初の一発。しかも、史上65人目となる公式戦通算250本塁打となった。ベンチ前で「250HR」の記念ボードを受け取ると、巨人ファンだけでなく、坂本にとっては敵地となる甲子園の阪神ファンからも大きな拍手が送られた。
守備でもチームを盛り立てている主将は250号について「いろんな気持ち、言いたいことがありますけどね」と何かを言いたげではあったが、まだ試合中とあって「今は良かったです。試合に集中します」と言葉をのみ込んだ。