荒天のレースを制しジュリアーノ・アレジがポール・トゥ・ウインでSFL初優勝を飾る

 Buzz Presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦は6月19日、宮城県のスポーツランドSUGOで決勝レースが行われ、雨が降りしきる難コンディションのなか、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)がポール・トゥ・ウイン。スーパーフォーミュラ第3戦オートポリスでの優勝に続き、スーパーフォーミュラ・ライツでも初優勝を遂げた。

 朝から雨模様となっていたスポーツランドSUGO。全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式予選に続き、15時50分からスタートしたスーパーフォーミュラ・ライツの第10戦の決勝レースは、この週末最も長い26周で争われる予定となっていた。

 午前に行われた公式予選でポールポジションを獲得したジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)、2番手につけた名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)との1コーナーの争いに注目が集まる決勝だったが、スタートではポールポジションのアレジがホールショットを決め、名取が2番手に続くも、3番手スタートだった佐藤蓮(TODA FIGHTEX)がスタートで最後尾まで遅れてしまう。これで3番手に浮上したのは平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)で、4番手に河野駿佑(RS FINE K&N 320)、5番手にはスタートで大きくポジションを上げた三宅淳詞(MAX RACING 320)と続いた。

 レースは序盤からアレジと名取が接近戦を展開し、離れて平良、河野が続く展開。一方、最後尾となった佐藤は1周目に10番手、その後は5周目に9番手、6周目に8番手と少しずつ順位を戻していった。

 長丁場の26周のレースとなった第10戦だが、少しずつ雨量が増えていく。そんななか、10周目の最終コーナーでDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がクラッシュしてしまう。これでレースはセーフティカーが導入されることに。この頃には雨量がかなり多く、しばらくセーフティカーランが続くことに。最大延長時間となる40分が先に迫る展開となっていった。

 15周目にレースが再開されるが、トップのアレジはリスタートを決めると、16周目に1分31秒698、さらに翌周も1分31秒650と、ファステストラップを更新しながら名取とのギャップを築きにかかる。名取も離されまいと詰め寄っていくが、24周でチェッカーを迎え、トップを守りきったアレジがポール・トゥ・ウイン。スーパーフォーミュラ・ライツでも初優勝を飾った。

 2位は名取、3位は平良という表彰台の顔ぶれに。河野は4位でフィニッシュし、序盤からずっと接近戦を展開していた三宅が5位争いを制した。野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)が6位、最後尾から少しずつ追い上げた佐藤は7位という結果となった。マスタークラスは、トップを走っていた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が8周目にコースオフを喫し、畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)が初優勝を飾っている。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第10戦 スポーツランドSUGO 決勝レース結果(編集部集計)

Pos M No Driver Car Team Laps Grid Qualify

1

36 G.アレジ TOM’S 320 TOM’S 24 1 1’30.045

2

50 名取鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 24 2 1’30.054

3

37 平良響 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 24 4 1’30.491

4

35 河野駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE 24 5 1’31.377

5

10 三宅淳詞 MAX RACING 320 ルーニースポーツ 24 8 1’33.651

6

1 野中誠太 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 24 6 1’31.523

7

2 佐藤蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING 24 3 1’30.104

8 M 51 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING 24 10 1’34.230

9 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 24 9 1’34.055

10 M 11 植田正幸 MAX RACING RN320 ルーニースポーツ 22 12 1’39.995

11

3 L.アレン Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM 20 7 1’32.744

R

30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING 11 11 1’35.074

天候:雨 路面:ウエット

スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦 スタート
ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)
平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)
三宅淳詞(MAX RACING 320)を先頭とした3台の争い
スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦でマスタークラス優勝を飾った畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)
畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)

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