ナ・リーグ本塁打王のタティスJr. 守備時に左肩を痛めて負傷交代

今季すでに2度の故障者リスト入りを経験しながらもナ・リーグ最多となる22本塁打を放っているフェルナンド・タティスJr.(パドレス)がまたしても故障に見舞われた。日本時間6月20日に本拠地ペトコ・パークで行われているレッズ戦の5回表二死1・3塁の場面でタイラー・ネークインが放った三遊間へのゴロに飛び込んだタティスJr.は左肩を負傷。タティスJr.に代わって金河成(キム・ハソン)が遊撃の守備に就き、負傷したタティスJr.はベンチに退いた。

現時点では負傷の状況について詳細は明らかにされていないが、タティスJr.はネークインの打球に飛び込んだあと、左肩を抑えてフィールドに倒れ込んだ。その後、立ち上がって自力でベンチに戻ったが、今年のスプリング・トレーニングで左肩の不調に悩まされ、今年4月にはスイングの際に左肩を亜脱臼して故障者リスト入りしていたため、状態が心配される。

今季のタティスJr.は2度の故障者リスト入りがあったため、ここまで55試合の出場にとどまっているが、打率.285、22本塁打、50打点、13盗塁、OPS1.039の好成績をマーク。本塁打はリーグ1位、OPSはリーグ2位、打点と盗塁はリーグ2位タイにランクインしており、今年2月に与えられた14年3億4000万ドルという破格の超大型契約の期待を裏切らない活躍を見せている。

オールスター・ゲームのファン投票の中間発表ではメジャー全体で4番目となる70万1251票を獲得してナ・リーグ遊撃手部門1位にランクイン。人気、実力ともメジャーを代表するスター遊撃手となっているだけに、タティスJr.が再び離脱するような事態となれば、ジャイアンツとドジャースを追う立場にあるパドレスにとってこのうえなく大きな痛手となる。

ホームラン・ダービーで大谷翔平(エンゼルス)と優勝を争うことを期待しているファンも非常に多く、大事に至らないことを祈るばかりである。

© MLB Advanced Media, LP.