メッシのバルセロナ残留「6・24」発表が見送りになった理由とは

南米選手権でアルゼンチン代表としてプレーするメッシ(ロイター)

スペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が残留発表を凍結したと、同国メディア「ドン・バロン」が伝えている。

同メディアによると、バルセロナは6月末で契約が満了となるメッシと2シーズン延長し、その後に米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテルマイアミに移籍。2季プレーした後、バルセロナに戻るという契約で大筋で一致に達したものの、まだ完全合意に至っていないという。

その理由について同メディアは「(南米選手権のため)ブラジルにいる間、メッシは(MFジョルジオニ)ワイナルドゥム(30)がバルセロナに来ないことを知らなかった。メッシはこれが気に入らない。彼の好みに合うMFが(フランス1部)パリ・サンジェルマンに行ったという事実がメッシに疑問を投げかけた」と伝えている。

メッシはチーム力アップのため、同選手の獲得をジョアン・ラポルタ会長に熱望。かねてバルセロナ入りが確実視されていたが、急転、パリSG入りが決定した。本来ならばバルセロナはメッシが34歳になる誕生日(24日)に契約更新し、残留を発表する予定だったが、この件で保留になったという。

それでもバルセロナとの契約は確実な情勢なのだが、正式な発表は南米選手権の終了後となる7月10日以降になる見込み。30日にクラブとの契約が満了となるため、メッシは一時的に「所属なし」の状態になる。同メディアは「ラポルタ会長がもっとも避けたかったこと」と指摘したが、引き続きメッシの去就が注目されそうだ。

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