鷹打線に異変 ソフトバンクが3戦11安打で日本ハムに負け越し

日本ハム戦をドローで終え、グラウンドに一礼する工藤監督

またしても白星が遠かった。ソフトバンクが20日の日本ハム戦(ペイペイ)に1―1で引き分けた。最下位に大きく沈む日本ハムに1敗2分けと本拠地で負け越し。今季ワーストを更新する7戦勝ちなしとなった。

打線が左腕・加藤に封じられた。得点は5回に柳田が放った15号ソロによる1点のみ。わずか2安打に終わった。

工藤監督は「負けてるわけではないですから。引き分けですから」と努めてポジティブにコメント。その上で「次に向かっていかないといけない。僕ら(首脳陣)も僕らで考えてやっていきたい。選手も選手で切り替えて。明日は移動日ですけど休みなので。また強い気持ちを持ってやっていきましょう」と力を込めた。

それにしても深刻な貧打に陥っている。3連戦で合計11安打しか打てず、タイムリーヒットに至っては43イニング出ていない。小久保ヘッドコーチも「打線全体の状態が落ちている。チームとして(1人も)猛打賞が出てない試合がこんなに続くということはあまりない。誰かが良ければ出塁率の高い選手をその前に置くこともできるでしょうけど」と苦しい現状を口にする。

打線では助っ人のグラシアル、デスパイネを欠く。ただ、これまでの戦いでいえば、主力に故障者が出て火力不足に陥っても、チーム力で得点を重ねてきた。それだけに気になる事態だ。10日以上、勝ちから遠ざかり、ベンチのムードも重苦しくなっている。

現在3位。首位の楽天、オリックスまで1・5ゲーム差ながら、5位の西武に1・5ゲーム差に迫られている。6月は3勝7敗5分けの勝率3割。チーム打率は2割しかない。ロッテ、楽天とのビジター6連戦で巻き返せるか。

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