エンゼルス・大谷翔平3年ぶり週間MVPなるか ライバルは誰?

大谷翔平(エンゼルス)の勢いが止まらない。日本時間6月21日に行われたタイガース4連戦の最終戦で3試合連発となる23号2ランを放ち、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)と並ぶメジャートップタイに浮上。直近6試合で6本塁打と絶好調だ。また、日本時間6月18日のタイガース戦(4連戦の初戦)では投手として先発のマウンドに立ち、6回5安打1失点の好投で今季3勝目をマーク。投打にわたる大活躍で2018年以来3年ぶり3度目となる週間MVP受賞への期待が高まっている。

まず打者としての大谷の成績を確認しておこう。アメリカン・リーグの直近7日間の打撃成績各部門の上位は以下のようになっている。

◆打率
1 デービッド・フレッチャー(エンゼルス) .545
2 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) .480
3 タイ・フランス(マリナーズ) .478
4 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ) .462
5 マット・オルソン(アスレチックス) .440
28 大谷翔平(エンゼルス) .296

◆安打
1 デービッド・フレッチャー(エンゼルス) 12
1 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ) 12
1 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) 12
4 タイ・フランス(マリナーズ) 11
4 マット・オルソン(アスレチックス) 11
4 ジョナサン・スコープ(タイガース) 11
18 大谷翔平(エンゼルス) 8

◆本塁打
1 大谷翔平(エンゼルス) 6
2 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 4
2 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) 4
2 セドリック・マリンズ(オリオールズ) 4
2 ジャレッド・ウォルシュ(エンゼルス) 4

◆打点
1 シェッド・ロングJr.(マリナーズ) 10
2 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 9
2 大谷翔平(エンゼルス) 9
4 6人がタイ 8

◆出塁率
1 カルロス・コレア(アストロズ) .583
2 デービッド・フレッチャー(エンゼルス) .565
3 アキル・バドゥー(タイガース) .545
4 タイ・フランス(マリナーズ) .536
5 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ) .500
5 ショーン・マーフィー(アスレチックス) .500
28 大谷翔平(エンゼルス) .387

◆長打率
1 カルロス・コレア(アストロズ) 1.059
2 ゲーリー・サンチェス(ヤンキース) 1.056
3 タイ・フランス(マリナーズ) 1.043
4 大谷翔平(エンゼルス) .963
5 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) .960

◆OPS
1 カルロス・コレア(アストロズ) 1.642
2 タイ・フランス(マリナーズ) 1.579
3 ゲーリー・サンチェス(ヤンキース) 1.506
4 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) 1.440
5 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 1.366
6 大谷翔平(エンゼルス) 1.350

大谷は本塁打でリーグ1位、打点で同2位タイ、長打率で同4位、OPSで同6位の好成績をマーク。しかし、4割を超えるハイアベレージを記録した打者が9人もいるなかで打率は同28位タイにとどまっている。よって、打者としての成績だけでは「週間MVP確実」と言えるほどではなく、大谷が週間MVPに選出されるのであれば、投手成績(1勝0敗、防御率1.50)を含めた「合わせ技一本」のような形になるだろう。

週間2勝やノーヒッターをマークした先発投手はいないため、週間MVPのライバルとなるのは好成績を残した打者たち。出塁率、長打率、OPSでリーグ1位の数字を残し、打率(.412)でも同7位にランクインしているコレアや、1試合3本塁打を記録するなど各部門でリーグ上位の成績を残したマウントキャッスル、史上初となる「サヨナラ満塁弾の翌日に先頭打者アーチ」を達成したアルトゥーベあたりが強力なライバルとなりそうだ。

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