【東京五輪】米人気テレビ司会者が日本の開催方針に反発「それだけの価値があるのか」と中止を主張

国立競技場

米国のケーブルテレビ局「HBO」の人気情報番組で司会を務めている英国出身の俳優ジョン・オリバー氏(44)が東京五輪の中止を主張していると、米メディア「デーリー・ビースト」が伝えている。

同メディアによると、番組内で新型コロナウイルスの猛威が続いている東京での五輪開催について、日本では開催に反対する激しい抗議があり、医療関係者からも大きなリスクが指摘されていると報道。その上で1万人に設定された観客動員についてオリバー氏は「ファンなしでイベントを開催することで、会場内での感染のリスクが最も低くなると信じている」とし、日本が有観客を勧める方針に反発した。

また、五輪の開催についても「間違いなくリスクが高く、主催者はさまざまな要因を検討しているようです」としながらも「実際には、抗議にもかかわらず、五輪が進んでいるようです。これは開催する都市にとって決して良い考えではないことをよく思い出させてくれます。そして、日本が観光を後押しするために五輪を必要としているわけではありません」と、強行開催をもくろむ日本の姿勢に疑問視した。

さらに超人気司会者は「うまくいくこと、みんなの利益を心から願っていますが、この大会が行われる主な動機はお金であると感じずにはいられません。それだけの価値がありますか?」と、まっとうな意見で五輪反対派の声を代弁したように、世界から見ても日本の五輪開催は不可思議に映っているようだ。

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