【フロリダ州タンパ20日(日本時間21日)発】WWEのPPV大会「ヘル・イン・ア・セル」が開催され、鉄檻マッチで行われたWWE王座戦は、元王者のドリュー・マッキンタイア(36)が王者ボビー・ラシュリー(44)の術中にはまり王座奪還に失敗した。
「マッキンタイアが負けたら二度とラシュリーに挑戦はできない」という一方的かつ過酷なルール。先週大会では元王者が大混戦の末、クレイモア(ランニング式シングルドロップキック)で王者から3カウントを奪った。この日は逃げ道のない地獄の鉄檻マッチ。開始からマッキンタイアが王者を鉄檻に叩きつけ、竹刀でメッタ打ち。王者もマネジャーMVP(47)のつえで反撃。試合は9割が場外戦だ。
リングに戻ってもイス連打。ここは王者は必殺のハートロック(フルネルソン固め)で返す。元王者もスピアー、パワーボムと引かない。
王者はイス上への顔面砕き連打。逆に竹刀でメッタ打ちだ。さらにはイスを持ったマッキンタイアとレフェリーを正面衝突させる。何とか王者にクレイモアを決めたものの、レフェリーは失神。サブレフェリーが入ると同時に鉄檻内に侵入したMVPがレフェリーの足を引っ張る。元王者はMVPにもクレイモアで制裁を加えた。
その間に蘇生した王者がハートロックに出るも、難を逃れたマッキンタイアはスピアーを自爆させ、グラスゴー・キス(顔面への頭突き)からスナップ式DDTで一気に出た。
とどめのクレイモアを狙うと、何と鉄柵内に潜んでいたMVPに足を捕獲され、すぐさま王者が丸め込んで姑息に3カウントを奪取。青息吐息の王座に成功した。マッキンタイアはまたしても策略にはまり、約7か月ぶりの奪還を逃した。果たして王座挑戦への道は本当に閉ざされてしまったのか――。