長崎県内 大学・職場接種始まる 若年層の接種でコロナ感染抑止に期待

長崎国際大が21日から開始したワクチン接種を受ける学生ら=佐世保市

 新型コロナウイルスワクチンの大学での接種が21日、全国で始まった。同日から企業の職場接種も本格化し、本県では長崎国際大(佐世保市)と通販大手ジャパネットホールディングス(HD、同市)がスタートさせた。県内の他の7大学(短大除く)や一部の企業も実施を予定。学生や働く世代の接種が進むことで、感染拡大の抑え込みにつながることが期待される。
 大学・企業の接種は医療従事者や会場を自前で確保する必要がある。1カ所で千人以上の規模が基本。ワクチンは米モデルナ製を使用する。政府が8日から申請を受け付け、企業では航空業界が先行して接種を始めていた。
 長崎国際大は、同大を運営する学校法人九州文化学園グループの学生や教職員、教職員の家族ら4千人を対象に実施。21日は午後1時から、専門学校の学生や教職員ら180人が接種を受けた。来月4日までに1回目を終える予定。
 文部科学省によると、全国でこの日接種を始めた大学は17校(21日午前10時時点)。九州では長崎国際大のみだった。
 ジャパネットHDの佐世保会場では、午前中から従業員や取引業者ら計約430人が接種した。3~4週間で希望者への1回目を終え、2回目は7月19日から始める予定。ただ22日に開始予定だった長崎、福岡両会場はワクチンが届かず、26日からに変更した。同社は佐世保会場で約1万2200人を想定。他会場を含めると計約5万6千人を計画している。

 


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