大谷との直接対決が幻に…ライバル・ゲレロが本塁打競争を欠場へ

本塁打競争を欠場することが分かったゲレロ(ロイター=USA TODAY Sports)

全米の野球ファンが大注目していた直接対決が幻となった。カナダのテレビ局、スポーツネットでキャスターを務めるヘイゼル・メイ氏が21日(日本時間22日)に大谷と並んでメジャー最多タイの23本塁打を放っているブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が、オールスター戦(7月13日=同14日・デンバー)の前日に開催される本塁打競争を欠場すると自身のツイッターに投稿した。

20日(同21日)時点でゲレロは本塁打と打点(59)がメジャートップで、打率(3割3分7厘)は4厘差でリーグ2位と3冠王は射程圏内だ。メイ氏は欠場の理由を「彼はコロラドでのオールスター戦を楽しみにしているが、後半戦に備えて精神的にリフレッシュする時間に使いたいと私に話した」と伝えた。

この投稿を受け、USAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール記者は「ゲレロの不参加決定により大谷のホームランダービー優勝オッズが上がったな」とツイートした。ゲレロはルーキーイヤーの2019年に20歳114日の史上最年少で本塁打競争に出場。1回戦では現行ルールでは最多の29本塁打を放った。準決勝でも3度のサドンデスを経て40本で勝利。新人対決となった決勝は22本塁打で、メッツのピート・アロンソに1本差で惜敗したが、合計91発は本塁打競争史上最多だった。

最大のライバル欠場は残念だが、大谷の優勝確率は間違いなく上がっただろう。

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