任期満了に伴う横浜市長選（8月8日告示、22日投開票）を巡り、小此木八郎国家公安委員長兼内閣府特命担当相（56）＝衆院3区、自民党＝は22日の閣議後会見で「立候補する決意は固めた」と述べ、出馬の意向を明言した。横浜港・山下ふ頭へのカジノを含む統合型リゾート施設（IR）誘致については「整理次第、発信したい」とした。
閣僚からの首長選への転身は異例で、出馬に伴う辞任は必至。盟友の小此木氏を閣内から失うことは菅義偉首相（2区）にとって痛手となりそうだ。出馬についての首相への連絡については「取り合っているというか話はした。その内容は後日に」と述べた。
小此木氏は国家公安委員長としてカジノ管理委員会を所管。関係者によると、「山下ふ頭へのIR誘致に反対する」との姿勢で、IR自体には反対していない。この日は「IR推進については議員としても2016年の推進法、18年の実施法にも賛成した」と前置きし、「報道していただいている内容がほぼ方向性」との説明にとどめた。
これまでの党内の意見交換では、山下ふ頭への思い入れを強調。誘致先の代替案などを検討しているとされ、同日の会見では「横浜の自民党組織と後援者に私の考えを話しているところ。整理することがたくさんある。後日あらためてご報告させてもらう」とした。
