江迎千灯籠まつり中止へ コロナ影響で2年連続

 長崎県佐世保市江迎町で8月23、24日に開催予定だった「江迎千灯籠(とうろう)まつり」「水かけ地蔵まつり」がコロナ禍のため昨年に続いて中止が決まった。主催する江迎町千灯籠奉賛会(山田征雄会長)と江迎千灯籠まつり実行委員会(元谷洋見実行委員長)が明らかにした。
 「千灯籠まつり」は例年、3500個の灯籠をピラミッド状に重ねた高さ25メートルの「灯籠タワー」や浴衣コンテスト、花火大会などでにぎわい、県内外から毎年約4万人が訪れ、県北の夏の風物詩になっている。
 「水かけ地蔵まつり」も町内の寿福寺に安置されている地蔵と子どもたちが水遊びをして疫病を追い払ったという言い伝えに由来。約500年続く伝統行事として広く親しまれている。
 2年連続の中止に実行委は「なんとか開催できないかと議論を重ねてきたが、新型コロナウイルス感染症の収束のめどが立っていないことから、断念した」と話した。

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