メッツ先発陣にさらなる離脱者 左腕・ルケーシーが左肘を故障

日本時間6月22日、ナショナル・リーグ東部地区の首位に立つメッツの先発投手陣にさらなる離脱者が発生した。左腕ジョーイ・ルケーシーはMRI検査の結果、左肘の内側側副靭帯に明確な損傷があることが判明。最終決定の前にセカンド・オピニオンを仰ぐ見込みだが、トミー・ジョン手術を受ける可能性が高まっている。メジャーリーグ公式サイトは「先発投手を獲得することが必要であるように思われる」とメッツが球団外部からの補強に動く可能性があることを伝えている。

現在28歳のルケーシーは今季ここまで11試合(うち8先発)に登板して38回1/3を投げ、1勝4敗、防御率4.46、41奪三振を記録。直近5先発では防御率1.19と好投を続けていた(ただし5試合とも6イニング未満)。前回登板は今季最長のナショナルズを相手に5回1/3を投げて4安打無失点の好投を見せたが、この登板のあとに左肘の痛みを訴えて故障者リスト入り。MRI検査を受けた結果、靭帯にダメージがあることが判明した。

もしルケーシーがトミー・ジョン手術を受けることを選択すれば、今季の残りを欠場するのは確定。同手術からの復帰には通常12~18ヶ月を要するため、来季の大部分ないし全部を欠場する可能性もある。

ルケーシーの故障がなくとも、メッツは7月末のトレード期限までに先発投手の補強に動くとみられていたが、ルケーシーの離脱により、その動きが加速していくことが予想される。メジャーリーグ公式サイトはトレード市場に出てくる可能性のある先発投手としてカイル・ギブソン(レンジャーズ)、ジョン・グレイ(ロッキーズ)、ヘルマン・マルケス(ロッキーズ)、ルイス・カスティーヨ(レッズ)といった名前を挙げている。

メッツの先発投手陣は現在、ルケーシーのほかにカルロス・カラスコ、ノア・シンダーガード、ジョーダン・ヤマモトが故障者リストに登録されている。トミー・ジョン手術明けのシンダーガードは6月に復帰予定だったが、右肘の状態が思わしくなく、6週間のシャットダウン期間が設けられることになってしまった。新戦力のカラスコもハムストリングの故障からの回復が遅れており、先発投手の補強が急務となっている。

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