パドレス・ダルビッシュがメジャー史上最速で1500奪三振達成 6回1失点で7勝目

力投するダルビッシュ。メジャー1500奪三振を達成した(ロイター=USA TODAY)

パドレスのダルビッシュ有投手(34)は21日(日本時間22日)に本拠地サンディエゴでのドジャース戦に先発し、メジャー史上最速で1500奪三振を達成した。6回を投げて2安打1失点、7連続を含む11三振を奪い1四球、7勝目(2敗)を挙げた。チームは6―2で勝った。

奪三振ショーの幕が上がったのは1回一死一塁、3番ターナーからだった。フルカウントからの6球目、外角低めのカットボールでバットに空を切らせると4番スミスはフロントドアのスライダで空振り三振。

4点リードをもらった2回は先頭ビーティはスライダー、6番テーラーは直球、7番マッキーストリーはカットボールで三者連続三振。3回も先頭レックスは外角低めのスライダー、9番の投手ウリアスもスライダーで連続空振り三振。この時点で7者連続だ。しかし、先頭ベッツに初球の直球を狙い打ちされ、中堅席に運ばれた。

4回は先頭ターナー、をスライダー、4番スミスもスライダーで連続三空振り三振。5番ビーティには右翼に痛烈なライナーを打たれたが、シフトで右前を守っていた三塁手のマチャドがキャットして三直となった。

5回も先頭テーラーをスライダーでバットに空を切らせ、今季3度目の2桁となる10三振に到達した。6回先頭でソーザを外角カットボールでこの日初めて見逃しの三振を奪うと、これで11個目の三振となり、通算1500奪三振を達成した。ダルビッシュは197試合目の登板で、200試合以内での達成は史上初。「ビッグユニット」と呼ばれ、2015年に米野球殿堂入りした左腕ランディ・ジョンソンの206試合を9試合上回った。

その後、失策と詰まった安打で二死一、三塁のピンチを招くも二ゴロに仕留めるとガッツポーズ。6回の打席で代打を送られ、交代となった。

米大リーグ機構(MLB)はこの日の試合から、投手の不正使用が疑われる粘着物質の取り締まりを強化し、罰則の適用を厳格化させた。審判員は先発投手に対し、登板中にボールに異物が付着していないか複数回チェックすることとなり、ダルビッシュは初回と4回を投げ終えたところで、手の指、帽子、グラブをチェックされた。こんな状況でもダルビッシュは動揺することなく、ドジャース打線を相手に三振の山を築いた。

ダルビッシュにとって1500奪三振はもちろん通過点。ここから2000、2500、3000と積み上げていく。

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