【動画】YC1系 連結の瞬間~JR九州最長の長崎トンネルで異常時訓練~

急病人の搬送の手順を確認する参加者=長崎トンネル内

 JR九州長崎支社は、長崎線浦上―現川間の長崎トンネル内(全長6173メートル)で、列車が運転不能になる故障が発生したと想定した避難誘導訓練をした。
 長崎トンネルは九州の在来線で最長。送電トラブルで列車が同トンネル内に停車し、乗客を避難させる事故があった1996年以降、定期的に開催している。
 11日の訓練には同社員や長崎市消防局、県警鉄道警察隊など約55人が参加。2019年度に導入された新型車両YC1系で初めて実施した。車掌と運転士が指令担当部署に救援を要請。長崎駅から到着した救援列車と連結し、列車同士がすれ違うことのできる信号場まで移動させた。急病人や車いす客への対応も確認し、脱出口の斜坑まで客を避難誘導した。
 田中渉支社長は「こういう機会を多く設けることで学べることがある。リアルな訓練ができて有意義だった」と話した。

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