ひばりさん長男が原信夫さんを追悼「きっと母と天国でセッションしている」

加藤和也氏

日本を代表するビッグバンド「原信夫とシャープス&フラッツ」のリーダーとして、国内ジャズの礎を築いたテナーサックス奏者の原信夫さん(享年94)が肺炎で21日に亡くなったとの報を受け、美空ひばりさんの長男で株式会社ひばりプロダクション代表取締役社長の加藤和也氏が22日、追悼のコメントを発表した。

国民的歌手の美空ひばりさんや江利チエミさんのバックバンドを務めた原さん。作曲したひばりさんの「真赤な太陽」は大ヒットした。

加藤氏は「原信夫さんのご冥福をを心よりお祈り申し上げます。母が演歌歌謡曲だけではなく、ジャズやポップスにも精力的に取り組む事ができたのは、原信夫さんのお陰によるものです」。

さらに「1961年それまでもバックバンドを務めてくださっていた原信夫とシャープス&フラッツとの最初の名盤『ひばりとシャープ』、そして『ひばりジャズを歌う~ナット・キング・コールをしのんで~』が、母の33回忌である6月24日に復刻されるこのタイミングで訃報に際し、残念でなりません」とした。

「またロックに挑戦したのは、原さんに作曲していただいた『真赤な太陽』でした。晩年、最後にまた原さんの演奏で歌いたいと口にしていた母ですから、きっと天国でセッションしていることだと思います。原さんは私にも厳しく温かいとても素敵な方でした。心より感謝をお伝えしたいです。ありがとうございました」と追悼の意を示した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社