【東京五輪】水際対策は名ばかりか ウガンダ選手団の濃厚接触者を「今さら認定」

グダグダ続きだ

未然に防げなかったのか…。大阪府泉佐野市は22日、市内で東京五輪の事前合宿を始めたウガンダ代表選手団8人と、ウガンダから随行した市職員1人が、成田空港の検疫で新型コロナウイルス陽性と判明した選手1人の濃厚接触者に当たるとして、泉佐野保健所に判定されたと発表。予想通りの結果に、不満の声が相次いでいる。

ウガンダ選手団は19日に日本へ来日。計9人のうち、1人がPCR検査で陽性判定を受けた。ところが、当該選手を除く選手は20日未明に夜行の貸し切りバスを使い、事前合宿地の泉佐野市に向けて移動。ナビタスクリニックの理事長で感染症に詳しい久住英二医師は、本紙に「本来であれば濃厚接触と考えて隔離した方がいい」と話していたが、検疫所は確認を怠っていたという。

ところが、22日になってウガンダ選手団が案の定、濃厚接触者に認定された。専門家の提言通りの結果に、ネット上では「そんなん、当たり前や。判断遅すぎ!」「水際対策はどこ行った?」などと批判の声が飛び交っている。

加藤勝信官房長官(65)は「公共交通機関を使わず、完全にセパレートされた形で移動している」と強調しているが、国民の不安は募るばかり。このままでは「安心・安全」は、夢物語と言わざるを得ないだろう。

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